こころのしっぽ

裏めしや
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シャバシャバ
うわ〜夢見た。
ストーリーがすごく一貫していて、登場人物も会話も味も色も音も現実と寸分たがわぬ夢を見たよ〜のぱつぷサーティーセブンです、シクヨロ。

ライブ会場、木製の床、狭いステージで僕ら一銭めしやはローディーをやっている。
バンドはフォークイナフ、福岡バンド界の重鎮だ。
僕はギターボーカルの世話をやく。
アンプは小さな無名のアンプだったし、シールドはめちゃくちゃに絡まっていた。
全くこの人どういう人? と、すこし訝りながらも献身的に仕事をこなした。
「アンプのフットスイッチもってる?」 僕は以前使っていたアンプのフットスイッチをたまたま持っていたので、彼の足元に並べてやった。

ここでBG氏登場。
この仕事は彼を通じてまわしてもらったもので、一銭めしやのこれからに大そうプラスに作用する事間違いなしの、言わばBG氏の厚意とも言うべき仕事、一生懸命やらねばバチが当たる。

会場のお客の入りはまばら、薄暗く、こんなスター的なバンドでもこんな日があるのか・・・と、少し驚く。
するとボーカルギターが振り向き 「いい具合に酒がまわってるね、そろそろはじめるよ」 という。
ストーレートのマイクスタンドに並ぶ彼の姿はやせて不健康そうで見ている側を少し不安にさせる。
しかし、ぐしゃぐしゃの髪の毛にライトが当たり、僕らに背を向け観客に居直ると、其処には紛れも無いロックスターが立っていた。

「さあ、僕らもフロアで観ましょう」 BG氏に誘われるまま観客席へ。
すると、ステージ上から見えていたのは客のほんの一部、会場の奥には今まさにフロアを埋め尽くさんばかりの人、人、人。

ざわめきの中、演奏が始まる。
素晴らしい演奏、音、パフォーマンス。
僕らは本当に良いバンドのお世話をさせてもらったと、心から思い、いつか一緒にステージに立てたら・・・と、熱いものがこみ上げてきた。


その後、台風の影響でBG氏は家に帰れなくなって、我が家に滞在する事になった。
BG氏、お腹が減っていたのか、コンビニでビスケットのような菓子を買ってきて食べようとしていたので、「僕らが何か作りますよ」 と言ってタマネギを必死に剥こうとするが、どうしてもうまく行かない。
ダメ介は包丁の使い方がでたらめで、見るに耐えない。
すっかり痺れを切らしたBG氏は 「いいよ、僕が作ります」 と言って、大きな鍋で出汁を取り始めた。

「うを〜すげぇ〜今日はなんて日だ! フォークイナフのローディーがやれたうえ、BG氏が料理作ってるよ、俺んちでー!!!」

ここで、目覚ましがなる。
もう少しでBG氏の料理が食えたのに・・・時間は4時半。
そうか、今日はお彼岸だから、奥さんは早起きして家業のまんじゅうやでおはぎ作りのお手伝いだった・・・もう一眠り・・・・

友達が古着屋をはじめた。
遊びに行ったつもりがいつしかお手伝いをしていた。
スウェードのウェスタンシャツにシャバシャバに色落ちした501、今日のいでたちが気に入らない。
お店で適当にやっていたら、ダニーババ登場。
やだなー、接客したくないなー。
しかし派手な人だ、緑のラメのジャケットにピンクのサングラス・・・ありえん

変な客が多い、この店の行く末が思いやられる。

突然、大学生風の男が話し掛けてくる。
「バーンズいいっすよねぇ」
「バーンズいいよね」
「コンバースとどっち派っすか?」
あたりを見回すが、この店にはコンバースは無くバーンズを取り扱っているようだ。
「バーンズ、兎に角バーンズ!!!」
「っすよねぇ」
「そうそう、コンバースもUSAは良かったけどね云々」
必死でスニーカーの講釈をたれるが、その男次第に時間が気になりはじめた様子で、ちらちら腕時計にばかり目をやる。
それでも必死に喋りつづける、まるで意識がスーパーコンピューターに直結してしまったかのように知識が溢れ出して止まらない、助けてほしいのはこっちの方だ。
僕は急に、まるで自分の意志とは別の、とても巨大な力によって接客させられているのではないか? と、不安になって・・・くはぁ と、目を覚ました。

BG氏の料理が心残りで、スウェードのウェスタンシャツにシャバシャバの501のコーディネートが残念でならない。




| ぱつぷ | | 16:57 | comments(0) | - |
箱庭の夢
視野が狭い!
もっと壮大なスケールのとんでもない夢を見なければ・・・

つまり、日常が飽和。

刺激や経験が不足の事態。

夢とは現の鏡、日常が詰まらなければ、詰まらないまま夢に反映される。


夢は僕の精神生活のバロメーターだから。


ビルディング、雑踏を嫌うゆえ家に閉じこもりがちで、

家の中が世界の全てなら、夢の行き着く先はどん詰まりさ。

女も場所も、風景も色も、想像の範疇を越えないのはその所為。


このまま生きたまま死ぬ。 のか・・・


自分で拵えた箱庭を、拵えてしまった箱庭を破壊せんければな、

勇気。

何でもないことが酷く難しく、困難。

カタワかい?


ああ、僕は箱入りだからねえ・・・



| ぱつぷ | | 14:32 | comments(0) | - |
無敵願望
夢を見た・・・

焦っている、そろばん塾に間に合わない。
このまま行くのを止そうか、選択権は我に有り、なんて自由なんだ。
親父もいないし、腹が減っているわけでもない、他にやる事が無いからそろばん塾にでも行くか。
お洒落した、赤と黒のドルマンスリーブのジャンパーにブラックスリムジーンズ。
サイドバックにした髪の毛に油を塗った。
自転車も赤、ハンドルのグリップは天を仰ぎ、チェーンカバーは外している。
そろばん道具をかごに放り込み、家を出た。
あれ?塾どこだっけ? こいでもこいでも行き着かない。
商店街を抜け、背の低い高架橋の下をくぐるとゴチャゴチャと小さい店が軒を並べた通りに出た。
洋服屋、雑貨屋、花屋、あらゆる店が雑然と並び、祭りの出店のような活気と、狐に騙されたような遠近感を無視した町並み。
僕は楽しくてしょうがなかったが、そろばん塾を探しているので、急いでそのミニチュアのような町を通り過ぎた。
途中ドブがあり、蓋といえば木製のドブ板がのっているだけなので、自転車のタイヤが通り過ぎるたび、ガタンと、跳ね上がる。
そのたびにかごの中のそろばん道具も一緒に跳ね上がるので、コントロールが難しい。
そこからさほど遠くない場所に、ばかでかいコンクリートの堤防がある。
その堤防を下ると、先輩の家があるが、いつもシンナーでボケているので会いたくない俺は自転車の速度を上げた。
この近辺の人たちは、ボロを回収してその生業とする者が多く、必然的に地金の積み上げられた家や、ダンボールを山と積んだトラックが目に付く。
野良犬がやけに多く、酔っ払いもあちこちで寝ている。
俺はもうすっかり、そろばん塾がどの通りにあったのかさえ分からなくなっていた。
少し行くと小学生の時の初恋の女の子の家の前にでた。
想像以上のあばら家に少しびっくりしたが、小さな花壇に咲いている黄色い花を摘んで胸に飾ると何だかすごく、今日の俺は無敵な気がした。



| ぱつぷ | | 15:02 | comments(0) | - |
パーマちゃん
昭和40年代から50年代の初め頃まで大牟田松屋デパートは、朝、昼、夕、夜、一日4回、オルゴールのサイレンを鳴らしていた。
中でも僕は夜10時に聞こえてくる 『菩提樹』 の音色が好きで、近所の商店街の反対でなくなってしまうまで、毎晩耳を澄ましたものだ。

当時まだ這い這いの頃の僕は、すぐに怒鳴り散らす親父から非難して、家に間借りしていた大叔母の部屋に住み着いた。
僕は何時しかパーマ屋を営むその大叔母を 『パーマちゃん』 と、呼んでいた。
子供のいなかったパーマちゃんは、それはたいそう僕を可愛がって、まるで自慢のペットのように着飾らせて、あらゆる場所に連れて行きたがったそうだ。
僕の母はそれを、無責任な愛情と言って、あまり良いようには語らない。
傍目はそうでも、物心ついた僕にとっては一番の心の安らぐ場所、当時の僕にとって一番優しい人だった。
毎日一緒に食事をして、一緒に入浴し、一緒に寝ていたそうだが、今となってはほんの一週間か二週間の出来事のようで、実際は2歳から幼稚園に通いはじめる5歳までの3年間をパーマちゃんの狭い部屋で過ごしたらしいのだが、思い出すのはタマネギしか入っていない味噌汁と、布団の中で耳を澄ました菩提樹だけなのだ。

そのパーマちゃんが先日亡くなった。
正確にいえば、亡くなっていた。
世に言う財産問題で僕ら兄弟は祖父の葬式では親族の席にすら座れなかった。
例えば僕らがどんなに大騒ぎしようが、敏腕の弁護士を雇おうが僕らに財産をもらえる権利などこれっぽっちも無いと言うのにだ。僕は自分のじいさんをトイレに連れて行こうとしただけで、したたかな野心家を見るような目で見られなければならなかった
パーマちゃんは祖父の姉で、僕とは血の繋がりのある人なのに、財産の繋がりを断ち切られた僕らはもう用無しとみえて、亡くなった事、通夜、葬式の誘いも何も無い。
パーマちゃんにとって僕がどれだけ特別な存在だったか知らない人はいないはずである。
現代の人を送る儀式は、本当にその人の死を悼む者にとっては相応しくない場所なのかもしれない。


夢を見た・・・

ダブルベッドに亡くなったパーマちゃんを横たえて、その横に僕は寝そべっている。
パーマちゃんの顔には白いベールがかけてある。
薄いシルクのようなベールから透けて、目を閉じたパーマちゃんの表情が伺えた。
僕の知っている、40半ばのまだ若いパーマちゃんだ。
僕はさらに僕の隣で寝ている奥さんに話し掛ける。
「見てごらん、パーマちゃん眠ってるみたいだ」
奥さんは頷いてまた眠ろうとする。
僕はもう一度パーマちゃんに目をやる。

すると・・・

死んでいるはずのパーマちゃんは、胸の辺りに置かれたハンドバッグ (生前愛用したものなのだろうか?) を両手でつかみ、すぅーっと自分の枕の上に置きなおした。
僕は、ホッとしたような怖いような複雑な気持ちになって、必死で奥さんを呼んだ。
傍らの奥さんを揺り起こそうと揺さぶるが、全然反応が無い。
僕はあまりの恐怖に、奥さんの頬を何度も何度も張ったが、それでも奥さんは眠ったまま微動だにしないのだ。


僕は飛び起きた、夜中の3時33分だった。
冗談じゃない! これじゃまるでオカルトだ。
しかし、一度恐怖に支配されると、どうやっても気を持ち直すことは難しい。
やけに鼓動が速く、背中がむずむずして誰かに見られているような気配すら感じた。
僕は傍らの奥さんに必至でくっついて、上手い事起きてはくれないかと様ような策でアピールしたが、奥さんのいびきばかりが薄暗い部屋の天井に響いて、いつまでやっても微動だにしないのだ。



| ぱつぷ | | 17:20 | comments(0) | - |
ドリームマスター
今朝また、よく見る夢をみた。

場面はいつも決まってライブ前、メンバーも知らない人、場所も公園の掘っ立て小屋みたいな所。
見た事もないようなバカでっかいアンプ、スリッパ履きの俺。
意外とお客さんが多くて、騒然としている。
その熱気に俺は余計追い詰められる。
何か曲を始めなければならないが、打ち合わせも、練習もしていない。
第一、メンバーの顔も見たことない、誰? 何すんの? 主催者のイライラした顔。
焦りと恐怖で俺は小さくなる。

目が覚める、「ちゃんと物事には備えよう」 と、ドキドキしながら現に着地して安堵。

夢の中で、笑ったり、幸福感を味わった事がない。
いつも追い詰められる。
最悪なのは、キチガイになった大叔母に追い掛け回されたり、近所の電気屋のオヤジに日本刀で切り付けられたり、中近東のゲリラに安アパートで寝てるところを、マシンガンで蜂の巣にされたり・・・俺は何度も死んだし、何度も死を覚悟させられた。

エスケープ物の夢も多い。
場所は決まって病院、学校、公共施設。
僕らは閉じ込められ、何か得たいの知れないものから逃げ回りながら建物を脱出しなければならない。
スリルがあって楽しそうだが、実際当事者はそれどころではない。
暗闇、倉庫、いたるところに危険が、しかもそんな時僕はなぜか学生服。
周りの出演者も学生服、見た顔が学生服、まるで漂流教室。
逃げ回りながらの、恋愛メロドラマも忘れない。
って、こうやって書いてみると案外楽しそうだなぁ。

空を飛べる事もたまにあるが、超低空飛行、人の歩行ぐらいのスピードなので伸ばした手足が辛い。
両腕から光線を放つ事ができる事もあるが、真っ直ぐ出なかったり、出たり出なかったりで、使用するたびにすごくストレスがたまるし、ままならん事だらけだ。
知り合いにドリームマスターがいるが、夢の中では奴は無敵、だそうだ。
それはまさにリビドー以外の何ものでもなく、完全に性欲の方向にだけ偏っているのだが。
夢の中で自我をコントロールする事ができる彼は、あらゆるグラビアアイドルから女優まで、何人もの女を抱いた、らしい。
時には、3人、4人と複数プレーもこなす彼は、まさに夢の世界の帝王。
彼を真似ようと努力はしたが、夢の中で現実の世界の女性像を具現化するのは至難の業。
ちょっと気を抜くと、自分が何をやってんだか、目の前にいるのが誰なのか、一体ここはどこなのか? と、意識が吹っ飛んじゃう。
夢の成すがままに任せていると、ストーリーはとんでもない事になっちゃうし。

夢を支配、コントロールできたら、眠る事がどれだけ楽しみになる事か。
今でも、眠る事は好きだし、結構惰眠をむさぼるタイプだから、もし夢の中で夢が叶っちゃったりしたら、きっと帰ってこなくなるだろうな・・・・

それはそれで怖いな。

あなたの面白い夢、はたまた夢のコントロールの仕方など、聞かせて下さい。




| ぱつぷ | | 18:45 | comments(4) | - |
長いよ、今日は
断っときます、夢の話です。 今朝と昨日の。
「はぁ? 夢の話?」 と、馬鹿にしたもんじゃないよ!
安部公房の 「笑う月」 、 つげ義春の 「ねじ式」 なんかは夢のお話。
無意識の中の自意識、なんてのは、もう一人の自分とかを垣間見るチャンス、なのさ。

9月6日朝方、
めぐみさんは色黒のいい男。 40代、ルックスは義理の兄さんそっくり。(つまり義理の兄さんなんだけど、名前が違った)
めぐみさんは顔が利く 「めぐみだけど・・」 で、何処でも通っちゃう。
ちょいワルや、インテリヤクザとはちょっと違う、落ち着いた感じのワルだ。
そうそう、ポロシャツが似合うような。(襟立て)

ぼくは、なんとか仲良くなりたくて、見張っている。
ある日、白い四駆 (左ハンドル)でめぐみさんはお出かけだ。
僕は、ついて行きたくてしょうがなく、遂に運転席のドアにぶら下がった。
後ろの席には、知人の男性が寝ている。
(カブトムシを獲りにいくんだな・・・)
そう直感した僕は、ついて行きたいと頼み込み、ようやく車のシートに座る事ができた。

辿り着いたのは、古びた (朽ち果てかけた) 商店街、炭鉱社宅のような木造長屋。

「ここで、温泉に入ろう」 温泉が見当たらない・・・

「めぐみだけど、車を停めさせてくれ」 長屋の玄関と思しき場所に突っ込んでいる。

「あー、今、留守だから、俺が見とく」 顔が半分無い・・・向かいの家の窓から、ぼうぼうの長髪にヒゲの男が言う。(小遣いが欲しいんだな・・・)

めぐみさんは聞こえないようなふりをして、商店街の方に歩き出す。

商店街は昭和30年代で時を止めてしまったかのような、バラック作りの商店が並んでいた。(何処も雨戸が閉まっているか、空家が目立つ)
アーケードになってはいるが、天井のプラスチックの波板から透けている日の光が、狭く殺伐とした商店街を余計に物悲しく、窮屈に思わせた。
人の気配や、生活感が感じられない。
もうずっと昔に、忘れられたか、逃げ出してしまったかのように・・・

立ち去りたくなるような、野菜のすえた匂いが蔓延している。
ふと気付くと、アーケード自体があめ色をしている。
建物も、ガラス窓も、子供の自転車も、カンバンも全てあめ色のベールに覆われている。
一瞬、両目の焦点が合わないような感覚にとらわれる。

油だ。 この商店街は、建物も壁も天井も全て、油の幕で覆い尽くされている。

気付けば、足元は油でぬかるんでいる。
スニーカーが油にめり込む。 2センチは積もった油の層は、ドロドロと粘着性があって、足をとられる。
奥に進むにつれ、歩行すら困難になってきた。

そこはまるで、換気扇のダクトの中のようだ。

「走ろうか、来るよ」 めぐみさんは来た方向を指差す。
あめ色の煙のような、霧状の油が迫ってくる。
僕は、つんのめりながら、めぐみさんの後を追う。

ガラガラガラ・・・僕らは商店街の中ほどにある、入り口の狭い、立て付けが悪くなった戸を開け中に入った。
年老いた女性が二人、一人は客か?
二人とも、とても清潔とは言いがたく、真っ黒に焼けて、両腕はギラギラと油を塗ったようにギラついている。

「お久しぶり、めぐみだけど」

「あぁ〜あんたかい」

入り口を入ると、狭い店の中央に1m四方の鉄板が1つあり、突き当りには、小さな窓と二人がけのちゃぶ台がある。
鉄板の前の老女に話し掛ける。


「いつものある?」

「・・・ここも、油がまわった」

そう言って、皿に叩きつけたように盛った臓物を差し出す。

店の中は、積もった油の上にほこりや虫の死骸が張り付き、更にその上に油という具合に、何層にも積み重なって、まるでメノウのように建物の内側ごと、時間すら閉じ込めてしまっている。
油がまわった裸電球や窓ガラスごしの明かりもあめ色で、油紙に風景をすかしてみた時の、あの輪郭の無い空間に閉じ込められてしまったかのような息苦しさを感じる。

そして目の前の臓物の、生々しい血の匂いに吐き気がした。

もう一人の老女は、ちゃぶ台に頬杖をつき、油のまわった窓から、ゆがんだ外を眺めている。
立ち尽くす僕に振り返り、得体の知れない笑いを浮かべた。
歯がない。 白髪混じりの髪の毛は異様に長く、いつ洗ったかすら忘れてるだろう程に、パサついたうえに固まって、綿のはみ出した座布団のようだ。
その老女の横の、高さ50cmぐらいの、茶室の入り口のようなくぐりの向こうに布団が見える。

僕は、一刻も早くここから立ち去らなければ、とんでもない目にあうだろうという予感が、背筋を冷たくさせるのを感じていた。

9月7日朝方、
僕は家族を乗せて、山間の渓谷のような道を車をとばしていた。
皆、腹が減っている。
目的地までもうすぐだ。

そこは切り立った崖に、建物が張り付くように群れを成し、できた町。
駐車場から石の階段を下りると、右手にレストランや和食の店が一本の回廊で繋がって、肩を並べている。
回廊の左側の壁から向こうは、いきなり空で、窓からはるか下のほうに、針葉樹の梢が揺れている。
崖に張り付いた建物の構造の為、空中に浮いているような錯覚を覚える。

僕達は、和食の店に入った。
店は、建物が珍しく、ちょっとした観光スポットになっていて、辺ぴな場所の割には活気があった。
皆、それぞれの好みで注文し、食事をはじめる。

食事が進むと、子供達がじっとしている事に退屈しだし、椅子から飛び降りて、赤い絨毯の上を走り始める。

僕は、他の客に迷惑をかけるといけないと思って、子供達を追っかける。
すると黄色く黄ばんだドアがある。
子供達は、そのドアの取っ手を触ってしまい、両手が酷く汚れている。
僕は、経営者を呼んで、衛生管理について意見を言った。
すると男は、

「すみません、換気扇の調子が悪くて、ここにも油がまわってしまって・・・何しろ、上の連中が年とったり、逃げ出したりしやがるもんで・・・・」



| ぱつぷ | | 16:54 | comments(4) | trackbacks(0) |
危機一髪
昨夜の深夜放送で『ドラゴン危機一髪』 を観たせいか・・・

俺と、チカ(以前円形脱毛症を患った後輩)はハメられた。
先輩から預かった包みは覚せい剤だった。
麻薬課の刑事から 「お前を見張ってるからな」 と電話がある。
俺は観念したが、刑務所内のいじめやしごきに耐えられそうに無く、何とか逃げ延びる方法を考えた。
トイレの窓から身を乗り出すと、後輩達が俺の身の潔白を晴らそうと、自転車で奔走してくれている。
俺はワイフに事の次第を説明した。
二人で、悲観にくれているとベランダの向こう側、倉庫の屋根を伝ってアフリカ系の武装集団が攻め込んできた。
銃を持っている。俺は食いかけのとうもろこししか持っていない。
俺は娘を抱いて階段を駆け下りる。
ワイフはなにを思ったか、部屋の中へ逃げ込み、武装集団は彼女の後を追いかけて行った。
俺にはどうする事もできななった・・・
娘を抱いて、武器といったら食いかけのとうもろこししかなく、とにかくその日の髪型も気に入らなかったし。
急いで通りに出た俺は、娘だけでも助かって欲しいと、近所の堀川さん(食料品店)のおばさんに娘をそっと託した。なぜか紙袋で。

公園の前まで走るともう足が上がらなくなった。
砂がザラザラとして不快な感覚だ。
俺はハダシだった。

「○○ちゃん、(←ワイフの名前)俺もすぐ逝くからね」

おれは、自分の不甲斐なさを呪った。と、同時に拳銃の弾が身体を突き抜ける際の痛みに耐えきれるか不安になってきた。
俺は生き延びようと思った。痛いのは嫌いだから。

倉庫には長年かけて手入れをしたCBナナハンがある。
それに乗って旅に出よう。
以前は、バイクが錆びたり汚れたりするのが嫌で、もっぱらレストアばかりしていたが、これからは違う。
俺は命の限り、このマシンにまたがって走りつづける。
ギラギラしたブルーメタリックの相棒だ。

  俺は、自由だ〜〜っ!!

「・・・くはぁ」 となって目が覚めた。
呼吸していなかった、死ぬかと思いました冷や汗
| ぱつぷ | | 15:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
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