こころのしっぽ

裏めしや
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キューサイで救済
昨日、やっと辿り着いた休日に、これまた余計なものを抱え込む事となりました、ぱつぷサーティーセブン、前途多難シクヨロ。

早起きした。
半年に一回の検査を受けに行く為。
血液検査だけなので、時間はかからないし簡単なのだが、検査をして結果を聞くまでの数日間はやっぱり気持ちのいいものではない。
あと何回これを繰り返せば、20年間の呪縛から解き放たれるのか、そんな思いで毎回の検査に臨む。
もし再発していたら僕は今の暮らしの大半を失うだろう、いや自ら捨てるだろう。
もしまたあの病気進行と延命のせめぎ合いの暮らしに戻らざるを得ないのであったら、僕は残りの人生を家族のために全てささげたい。
持病を持った人間にしか分からないだろう、不安、孤独、恐怖、それを癒す事ができるのは家族との時間以外にはありえないだろう。
それゆえ僕は人の訴える身体の悩み、不調、不安には全身全霊(医者ではないが、聞き役として)で応えてやらずにはいられない。
そのうち健康がご自慢な諸兄諸君も人と話せば、ここが痛い、あそこが痺れると、気づけば病気の愚痴、不安ばかりを訴えるようになる、遅かれ早かれ。
そのうち分かるさ。

検査終了、以前から物がダブって見え、視力も低下してきているようなので、思い切って眼科にはしごすることにした。

眼科であらゆる検査を行う。
またもや異常が無い、その上、視力が右1.5、左1.5と調子を上げてきている。
俺の視力部門は、検査の日にピークを持ってくるように調整してくる、アスリート顔負けの精鋭部門なのだ。
そのため今まで何度も煮え湯を飲まされ、無駄金を支払ってきた。
今回はそうはいかん、何度も医者に食い下がる。
結果、脳神経外科でMRIを撮ってくることに。
思いがけない展開に「俺、本日どうなっちゃうの???」と、少し度肝を抜かれはしたものの、同時に患者心理とやらも持ち合わせる俺は、「これで病名付けられる」という安堵の気持ちもあって、指定された脳神経外科へと車を飛ばした。

脳神経外科では案の定、長時間待たされる羽目に。
しかし病院馴れした俺は、待ち時間は読書の時間と決めている。
目の不安を訴えつつ、活字をむさぼるという行為に矛盾を感じはしたが、見渡せばじじい、ばばあばかり、しかもみな一様に病人であるからにして、昨夜のTVドラマや、新内閣発足の話で盛り上がろうにも、すっかり空気が澱んでしまっていて咳をするのもはばかられる様子、とうてい友達が出来そうな雰囲気ではないのだ。

MRIはベッドに横たわり、顎、首を固定されて、なにやら狭い筒のようなものを通ったような気がしたが、目を開けてはいけなかったので、まったく分からない。
耳元で連続する低い電子音(パルスのような)が止むことなく鳴り続けた。
これはビートのあるノイズミュージックだと思えば、辛くもなんとも無いぞ、とタカをくくっていたが、数分まどろんだ後覚醒すると、その電子音は思いのほか脳髄の奥までこだましていて、全く何やら不快なものが首をもたげてきた。
以前パニック障害を患ったことのある人は、必ず何かのはずみでフラッシュバックするもので、僕は拘束されたり、耳鳴りが続いたり、閉塞感のようなものに襲われると必ずパニックさんがやってくる。

それはもう、逃れる術が無く耐え難い恐怖感、手足の発汗、心拍数の上昇に伴う過呼吸。
それでも目を開けることは許されず、首を持ち上げることも出来ない。
孤独と、過呼吸のあとに訪れる無呼吸状態に恐怖の絶頂を感じ、叫びだしたくなるのを必死に堪えた。
体を覆ってあるタオルケットを必死に握り締め、左右の手を合わせて自分のかすかな存在を確かめ、「大丈夫、大丈夫」 を繰り返した。
固定された顔が痙攣し始めた、これは初めての体験だ。
酷く痙攣すればMRI画像が歪んでしまって今まで耐えた時間が台無しになってしまうと思ったので、何とか制御しようと努力したが、ほっぺた、口が小刻みに震えて、自分の意思ではどうにもならない。
悪夢のような時間は約20分続いた。
最後は軽く失神してしまっていたようで、(しょんべんを漏らさないでよかった)気づいたら女性の技師に「大丈夫ですか?」 と、顔を覗き込まれていた。
どんな酷い顔をしていたのだろう、これでも俺はロックバンド 一銭めしやのメインボーカリスト、ベッドじゃあんたに負けちゃったけど、ひとたびステージにあがりゃ逆に、逆に、あんたの方が震えが止まんなくなっちゃうかもよ〜(挽回のチャンスは一生ないだろうが・・・)

医師と結果について話す。
目の神経及び脳への伝達経路、おつむの方は問題なし。
そして、目の話はそこそこに、(脳神経外科であるからして、目に問題があるいじょう眼科に行けと)「これと言って悪いところは無いけど、動脈硬化がかなり進んでるね、実際の年齢より身体が歳くっちゃってるのね、はは」 と、さりげなく地雷を仕掛ける医師。
それより後は、目の事より動脈硬化という言葉が頭から離れなくなって、すっかりノイローゼ気味。
眼科に戻ると、結局 『疲れ目』 と、診断が下され、看護士のねえちゃんに面倒くさそうに目薬を点されて終わり。

俺はというと、大金をはたいてまた一つ、MRIという強敵を拵え、頂き物の動脈硬化というキーワードは果てしなくこれから先俺を苦しめる予感。
何とか日常を取り戻そうと 『エクソシスト ビギニング』 (何かとビギニングが流行っているようですが) を観る、思いのほか本当に怖くて、娘にトイレに付き添ってもらう羽目に。
よく朝、動脈硬化の話を聞きつけたおっかあがしきりに 「キューサイの青汁、キューサイの青汁」 と、言っていたかと思えば、夕方にはキューサイの人間を呼んでいると言う。
「やっぱ何と言っても親だな、息子が心配で健康食品を買ってくれるのか」 と喜んでいたら、支払いは俺、おまけにおっかあ、購入してまだ1年足らずの掃除機をまたもや破壊した様子。

もう、どうにでもなれっ! と、開き直る俺の気持ちわかる?


| ぱつぷ | ぼやく日常 | 14:56 | comments(0) | - |
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